KACE SDA 起動環境(KBE)の作成
KACE SDA がネットワークブート時に展開対象PCのメモリ上に送り込む起動環境(KBE)を作成します。
KBEはWindows PEベースの環境で、以下の手順により、KACE SDA へアップロードされます。
- KACE SDA メディアマネージャを起動します。
- KACE SDA のホスト名または IP アドレスおよび SAMBA 共有パスワードを上部のテキストボックスに入力します。
- [ブート環境] タブを選択します。
・もし Windows ADK のパスが表示されていない場合は指定してください。
(通常は C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1)
・32bit または 64bit のアーキテクチャを選択します。これはメディアマネージャを実行しているPCの OS ではなく、KBE を32bit/64bit どちらのバージョン用に作成するかの選択です。
・覚えやすい KBE の名前を入力します。これは既存の名前と異なっている必要があります。 - [アップロードの開始] ボタンを押します。KBEの作成には数分かかります。
- この手順を実行すると KBE の作成とアップロードがKACE SDA に対して行われ、完了すると KACE SDA Web管理コンソールの[ライブラリ]-[ソースメディア] タブの中に表示されます。
KBEの作成が必要になるタイミング
KBEには、イメージキャプチャや展開に必要なドライバ(ネットワーク、ディスク)が展開するプラットフォームに合わせて組み込まれています。従って、以下のタイミングでKBEの再作成が必要になります。
- 展開するOSの変更
現在使用しているKBE Driver Pack 5 (WADK8.1/WinPE5.0のKBE用)には、Windows8.1の展開まで対応したドバイバーが含まれています。今後展開する標準環境のOSがWindows10以降に変更になった場合、新OS用のADKおよびDriver Packを使用してKBEの作成が必要です。 - 対象機種用のドライバが不足している場合
Driver Packには、大半の機種に対応できる汎用的なドライバが含まれていますが、ごくまれにKBEに組み込まれたドライバでは対象機種に対応できない場合があります。この場合、KBEのロード・実行中にエラーでKBEが停止します。このような場合には、この機種に必要なネットワーク・ディスク関連のドライバを組み込んでKBEを再作成する必要があります。 本番導入後にこのようなエラーが発生した場合には、弊社テクニカルサポートまでご連絡ください。