NetVault Tips #094

NetVault FastRecover (NVFR) のCIFS Viewは、バックアップ・データに素早くアクセスすることを可能にする優れた機能です。CIFS Viewを作成する際に、Auto Rereshを有効にすることで、常に直近のバックアップ・データにアクセスができるようになります。今回のTips!では、このCIFS ViewのAuto Refresh機能の使用方法について分かりやすく解説します。

1. NVFR 4.2.1でCIFS Viewを作成するには、NVFRの標準インストール後に、CIFS Viewの初期設定作業を行う必要があります。下記本作業方法は、下記Knowledge Baseをご覧ください。
   
   Knowledge Base 6058 - NVFR4.2.1以降で必要なFUSE(必須), Samba, Gangliaパッケージのインストール方法 - CIFS View機能の利用やパフォーマンス・グラフを表示するには
   
   Knowledge Base 6161 - NVFRサーバ側のCIFS基本設定 
   
   
2. CIFS Viewを作成します。NVFR Management ConsoleのDataタブで、バックアップ・データを表示します。
   
   
3. DataSetを右クリックし、さらに"Create View..."メニューをクリックします。
   
   
4. "Select File Mode"画面が表示されます。通常は、Defaultの"Read Only"を選択し、"Next"をクリックします。
   
   
5. "Auto-Refresh Views"画面が表示されます。"Enable Auto-Refresh"をチェックします。また、"Auto-Refresh Period"をテストのために一番短い1時間に設定します。"Inactive Period"はDefaultのままにしておきます。"Next"をクリックします。
   
   
6. "Create View of Data Set"画面が表示されます。名前を入力します。ここでは、"test"という名前にしています。"Next"をクリックします。
   
   
7. "Ready to Create View"画面が表示されます。設定内容を確認し問題が無ければ、"Create"をクリックします。
   
   
8. Viewが作成されると"Created View Suceeded"が表示されます。"To:"の部分に表示されているUNCパスでCIFS Viewにアクセスできるようになります。"OK"をクリックします。
   
   
9. この時点でのView (\\10.81.224.70\test) の中身をエクスプローラーで確認します。必要な場合は、適切なユーザー名とパスワードを入力します。Viewの中身を確認したら、エクスプローラーを閉じます。
   
   
10. 保護対象となっているディレクトリに、新しいファイル("追加したファイル.txt")を作成します。
    
    
11. 改めて、エクスプローラーを開いてCIFS Viewを確認します。手順10で作成したファイルが確認できます。今回はCIFS Viewを確認したエクスプローラーを開いたままにします。
    
    
12. 再度、保護対象となっているディレクトリに、新しいファイル("コピー～追加したファイル.txt")を作成します。
    
    
13. 開いたままにしたエクスプローラー上では、画面をF5キー等でリフレッシュしても、手順12で作成したファイルは表示されません。これはCIFSのセッションが残っているために更新が行われないためです。エクスプローラーは開いたままにしておきます。
    
    
14. 更新を阻害したCIFSのセッションが張られてから、Auto-Refresh Periodで設定した1時間が過ぎるのを待ちます。改めてエクスプローラーでCIFS Viewを確認すると追加されたファイルが確認できるようになります。
    
    
15. Auto-Refresh機能が動作した場合、NVFR Management ConsoleのAlertsタブで、"Data Set version refreshed for CIFS client ..."というメッセージが表示されます。
    
    
16. Auto-Refreshが失敗した場合には、Alertsタブで、"Auto-refresh deferred for CIFS client..."というメッセージが表示されます。