NetVault Backupは、企業のシステムの拡張に合わせ、サーバ 1台のバックアップから、エンタープライズ・レベルのバックアップまで、必要な時、必要なだけ拡張することができるバックアップ・ソフトウェアです。今日のマルチプラットフォーム環境や、膨大なデータを扱うアプリケーションが抱えるデータ保護の問題をNetVault Backupがシンプルに解決します。
マルチプラットフォーム対応と集中管理
Linux、UNIX、Windows、Mac OS X、FreeBSD、NetWareなど、ほとんどのOSのバックアップに対応しています。バックアップのスケジューリングや、データのトラッキング、ストレージ・デバイスの割り当てなど、複数台のマシンのバックアップ作業が1台の管理端末から集中管理で効率良く行えます。
すべてのプラットフォームで共通した使いやすいGUI
使用するNetVault Backupの管理GUIは、Linux、UNIX、Windowsとも全く同じで、全OSで共通の操作性を提供しています。Mac OS X用には、Macユーザーに親しみやすいMacネイティブのAPIを使用して開発したAquaユーザインターフェイスも提供しています。ポイント&クリックのシンプルな操作で、高度なバックアップ機能をご利用いただけます。
バックアップの完全自動化
NetVault Backupの柔軟なスケジューリング機能を使用することで完全な自動バックアップ・システムの構築を実現します。メディアの自動交換にも対応していますので、システム管理者が不在の夜間でも、自動でバックアップが行えます。
モジュラ・アーキテクチャの採用による変化する環境への柔軟な対応
NetVault Backupは、モジュラ・アーキテクチャを採用してNetVault設計しています。モジュラ方式による設計は、プラグイン・モジュールを追加するだけで市場に出てくる新しい製品や機能に柔軟に対応することを可能にします。 例えば新しいバージョンのデータベース・ソフトウェアや、新しいデバイス、新しいOSがリリースされた時、モジュール方式であれば、これら機能に対応するため、複数のプラグイン・モジュールをそれぞれ独立して同時に開発することができます。開発期間を短縮することで、NetVault Backupは変わり続けるIT環境に迅速に追いつくことが可能です。また、IT管理者は、必要なプラグインを必要な時に追加することができるので、余計なライセンス・コストを省き、簡単にシステムの変更を行うことが可能です。
管理/維持コストの削減
NetVault Backupに組み込まれた自動設定機構により、自動的にネットワーク上のアプリケーションやデバイスを検知し設定を行うことが可能です。本機構により、NetVault Backupの設定は、数日の単位ではなく、数分の単位で、その作業を完了することが可能です。高度な設定サービスを必要とすることなく導入が可能なので、イニシャル・コストを抑えることができます。また、将来的にテープ・ドライブやライブラリを追加しても、それらを素早く検出、追加できるので、IT管理者は特別なサポート・サービスに頼ることなく、堅牢なデータ・インフラストラクチャを維持することが可能です。
差分バックアップ・データの統合機能 - Consolidated File System Backup
フルバックアップを一度行えば、再度フルバックアップを行わなくても常に最新のフルバックアップ・データを生成することができる機能です。"Consolidated File System Backup"を実行することにより、実データを再度読み込むことなく、複数のインクリメンタル・バックアップを最新のフルバックアップに統合し、最新のフルバックアップ・データを生成します。バックアップ対象のデータ容量が膨大で、通常のフルバックアップを行うことができないお客様も、本機能を利用することにより、バックアップ・ウィンドウを最小限に抑えながら、最新のフルバックアップ・データを保持することが可能になります。
ハード・ディスクへのバックアップ: 仮想テープ・ライブラリ (VTL) 機能 【オプション】
NetVault Backupのディスク・バックアップは、単なるハード・ディスクへのコピー機能ではなく、ハード・ディスクの中に仮想的にテープ・ライブラリを作成し、その中にバックアップを行うことを可能にする機能です。これにより、テープ装置を使用したバックアップと全く同じ操作性/運用性を実現し、バックアップのスケジューリングや、世代管理、フルバックアップ、増分/差分バックアップも行えます。仮想テープ・ライブラリをバックアップの最終メディアとして使用すれば、テープ装置がなくてもバックアップが行えますし (Disk to Diskバックアップ)、また、バックアップの高速化のため仮想テープ・ライブラリを1次メディアとして使用し、一旦ディスクにバックアップしたデータを、オフピーク時間に通常のテープ装置へ移動するようスケジューリングすることも可能です (Disk to Disk to Tapeバックアップ)。